八王子と台湾・高雄、図書館が結んだ新しい絆 —— 友好都市20周年に交わされた覚書
八王子市と台湾・高雄市が友好都市提携20周年を迎えた2026年6月、両市の図書館協力に関する覚書が交わされました。パイナップル給食や祭りの交流を経て、本と読書へと広がる縁を紹介します。

この記事の目次
八王子市と台湾・高雄(たかお)市が、図書館同士の協力に関する覚書を交わしました。両市が友好交流都市として提携してから、2026年でちょうど20年。パイナップルの給食や祭りでの交流を重ねてきた両市の縁が、今度は「本」を通じて新しい段階に入ります。
20年前に始まった縁 — 2006年の友好都市提携
八王子市と高雄市は2006年11月1日、友好交流都市として提携しました。以来、両市はさまざまな分野で市民交流を重ねてきました。代表的なのが、夏の「八王子まつり」と2月に高雄で開催される「高雄ランタンフェスティバル」でのパフォーマンス団体の相互派遣です。それぞれの祭りに互いの演者が招かれ、舞台の上で交流を深めてきました。
食を通じた交流も根付いています。八王子市立の中学校・義務教育学校では、高雄産の金鑚パイナップルを給食に採用する取り組みが続いており、2026年で3年目、対象は市内38校に上ります。教材を通じて互いの都市を紹介する試みもあり、若い世代が自然と相手の文化に触れられる環境がつくられてきました。
図書館が結ぶ新しい縁 — 2026年6月の覚書締結
そして2026年6月、提携20周年の節目に、両市の図書館協力に関する覚書が交わされました。署名したのは初宿(しやけ)和夫・八王子市長と陳其邁・高雄市長です。
覚書では、蔵書の交換や職員同士の交流、読書推進活動での連携を進めるとしています。児童の読書活動や青少年の国際交流での協力も盛り込まれました。高雄市立図書館が日本国内の公共図書館と覚書を交わすのは、これが初めてのことです。
本を介した交流が広がる先に
祭りの舞台や給食の食卓で育まれてきた八王子と高雄の縁は、図書館という新しい窓口を得ました。蔵書や職員の交流は、観光や行事のような一過性の場に限らず、日常の中で両市の文化に触れる機会を生み出していくと考えられます。
八王子市には多くの大学が集まり、若い世代の国際交流の土壌があります。→ 学園都市としての八王子の歩みは学園都市八王子で詳しく紹介しています。図書館を舞台にした今回の連携も、そうした土壌の上に新しい芽を伸ばしていくのかもしれません。
まとめ
友好都市提携から20年を経て、八王子と高雄の縁は祭りや給食から図書館へと広がりました。蔵書の交換や職員交流、児童の読書活動という具体的な取り組みは、これから少しずつ市民の暮らしの中に根を下ろしていくはずです。次に図書館を訪れたとき、そこに高雄の本が並んでいるかもしれません。
参考文献
フォーカス台湾「高雄市、東京都八王子市と図書館連携の覚書締結 友好交流協定20周年/台湾」 / 東京新聞「台湾の食文化 給食で味わった」特産パインやルーローハン 八王子・第四中などで提供 / タウンニュース「給食に台湾産パイン 友好の架け橋に」 / 八王子市ホームページ「台湾・高雄(たかお)市」
成年後見制度の岐路 —— 2026年民法改正と八王子市の相談窓口
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